今回の旅行のメインイベントは、この宿に宿泊すること。『信州の隠れ宿 まほろば』
長野の山合いに建つ、一日2組しか泊まれない一軒家の宿。楽天トラベルの評判もすこぶる良くて、
のんびりできる上に、お料理が美味しいとのこと。期待が高まります。
今回の旅行のメインイベントは、この宿に宿泊すること。『信州の隠れ宿 まほろば』
長野の山合いに建つ、一日2組しか泊まれない一軒家の宿。楽天トラベルの評判もすこぶる良くて、
のんびりできる上に、お料理が美味しいとのこと。期待が高まります。
到着して、まず「縁側」に感動!長野駅前の電光掲示板は37度だったのに、この涼しさに感動!
私達のお部屋は2階。どうやら1階に一組、2階に一組宿泊するようです。窓からの景色も窓枠もステキです。
まさに窓枠が額縁の自然の風景が。あまりに気持ちいいので畳で昼寝。至福。
夕食前にお風呂は、広い家族風呂。奥様(というか敢えて「おかあさん」と呼びたい。素敵なキャラクターです)が
山で摘み取ってきたヨモギを干して作った、お手製の薬草風呂。不思議なほど、体のぽかぽかが続きました。
季節によって、りんご風呂だったり、違う薬草に変えたりするそうです。
朝、長野駅に着いてから善光寺をお参りして駅まで戻り、迎えに来て頂いたご主人の車に揺られて約20分。
山ひとつ超えて、随分と山深く入って来ました。
小道を入って見えて来た宿は広い二階建。空き家となった築100年ほどの一軒家を、購入してリフォーム。
宿&住居にして、ご夫婦で移り住んでこられたそうです。車が岐阜ナンバーだったので、
お話を伺うと、ご夫婦は元々岐阜のご出身。武藤家の主人と同郷でなんだか縁を感じます。
いってきました長野一泊二日夏の旅。東京から新幹線で一時間半。なつかしく新しい経験ができる隠れ宿へ。 2008/08/09-8/10
さて、待望の夕食は凄いごちそう!ご主人はもともと料亭で25年の経験を持つ板前さん。
もういちど言いますが、すごいごちそうです。
ご主人が川で釣って来た岩魚(いわな)は、ご主人曰く、清流にしか棲まないという渓流の王様。
一匹をいろりで塩焼き、一匹をお刺身に。山で取れた山菜、目の前の畑で取れた野菜の沢山のお料理。
その素材の贅沢さだけでも感動なのに、ひとつひとつのお料理が丁寧で生気に溢れていて。
しかも、量が本当にたくさん。。。おなかを空かせて行くことをオススメします。
写真のお膳の他に、みょうがの葉巻き鮭押し寿司、茄子の田楽、山菜の天ぷら、手打ちそば、桃のデザートが付きます。
地酒もそろっていますよー。ご自由にどうぞと張り紙がある泡盛の壺も。
食事は同じ夜に宿泊されていた4名とご一緒に、長方形のいろりを囲んで。
東京から車でいらしていたご夫婦2組で、偶然なことに隣の世田谷区から。素敵なご夫婦で、色々とハナシが弾みます。
いわゆるゲストブックに皆で書き込んでいると、今まで泊まられたお客さんのあたたかい感想が目に入って。
そうそう、そういうほっこりした気持ちになるよねぇと、知らない人たちのメッセージにうなずいて。
テレビもなく、街灯もない窓の外は真っ暗。 談笑もひと息つき、そろそろ就寝。。。まだ22時半です(笑)
なんと、お部屋に蚊帳を引いてくれてました。
蚊帳、初体験。
私は父方の祖母は横浜、母方の祖父母は東京に住んでいたので、周りの友達が、「田舎に帰る」というのが、
小さい頃は理解できなくて、そのうち憧れになって。
縁側や蚊帳、いろりや山菜、それらを小さい頃に経験していなくても、「懐かしい」わけではなくても、
不思議とノスタルジーを感じて、どこかほっとするのは何故でしょうね。
山菜たっぷりのお膳/絶品鮭押し寿司/宿泊客全員でいろりを囲みます/ちょっとした灯りが素敵/蚊帳に入って写真をとるとこうなります
翌朝は、5時半起床でジョギングに。山の朝は早い。宿の夫婦は勿論、一階のみなさんも起きてました。
帰ってきてから宿の周りを散歩。いたるところにお花も山菜も。野菜の花もこんなにかわいいのだねー。
朝届いた「信州毎日新聞」で、谷選手の銅メダルを知る。それについて、皆でひとしきり話題になる。
多分、「昨夜」の時点で、大々的に扱われていただろうこのニュースを、
翌朝初めて知るという温度差が、ちょっぴり心地よかったり。
8時から朝食。朝食も凄いボリューム!
山芋とろろ、卵焼き、肉じゃが、辛み大根おろし、魚のカンロに、竹の子、などなどなど。。。
なにげなくも丁寧なお料理ばかり。 白いご飯に合う料理ばかりで、ついついごはんもおかわり。
この白米も、ひとつひとつの粒がしっかりしていて美味しい。 電気窯ではなくてガス炊きかなと思ったら、
なんとかまど炊きごはん。炭!贅沢〜。美味しいわけだ。
特に決めていなかった出発を10時半として、縁側でお茶を飲んでいると、飼い犬のサスケが足下にじゃれてきます。
のんびりした空気。実際は20時間も滞在していないのに、ものすごく思い出に刻み込まれた宿。
帰りの車の中で、ご主人がこんなことを話して下さいました。長野に移る前、岐阜の料亭で働いていた暮らしは、
基本的には夜中心。深夜過ぎに仕事が終わって帰宅して。それがすっかり朝の暮らしに変わったそうです。
朝5時には起きて畑仕事をして、日中は川で魚を釣ったり。夜暗くなってお客さんも休み、終わっていく一日…。
娘さん一家が遊びにくると、マンション住まいのお孫さんはおおはしゃぎだそう。いいなぁ。
ところで、「まほろば」とは、万葉古語で「盆地で美しく、住みやすいところ」という意味だそうです。
長野に限らず、日本各地でも、世界のどこでもある「まほろば」。いい言葉ですね。
季節によって、大きく表情を変える場所でしょうから、是非また訪れたい宿のひとつになりました。
朝食もたっぷり/自然のカーテンです/ひょうたん成ってるんです/カーテンは2階まで/少し歩くとこんな綺麗なお花が。
何もしなくても来年も同じ場所に咲くんでしょうね/ひまわりの向こうに/もうコスモス?/自家製トマト/そうですよね。