その島の存在を知ったのは、ひとつの新聞記事。東京から那覇までの飛行時間と同じだけ、那覇からフェリーに乗ると着くという人口600人の島。
まだまだ暑さが残る沖縄の小さな島で、古民家に泊まりながらそばにあったのは青い海と空。何もしない何にもできない時間の中で考えたこと。
http://www.tonakijima.jp/enjoys/tomaru/index.html/
098-989-2990
島に4軒ある民宿の中で、伝統的な赤瓦の古民家を再生して宿泊施設と
して提供している「ふくぎの宿」に宿泊しました。フクギ(福木)とは
渡名喜島のシンボル的な常緑樹で、いたるところに生えてました。
宿泊者は一組一家屋に泊まります。あるのは小さなブラウン管テレビと
ちゃぶ台のみ。鳥の声をBGMに読書も昼寝もはかどることうけあい。
築何十年の建物ですが、畳も張り替えられていて、離れのシャワーも、
トイレ(何故か男女別)も改装済みです。自然のど真ん中、蚊やアリに
も多く遭遇するので虫除けは必須ですが、秋の夜なら楽しめる虫の声。
建物が道より一段低くしてあるのが渡名喜流。台風に備えて防風の役目
があるようですが、 ふくぎの塀に囲まれて、島時間を体感できます。
私達の泊まった家の前に広がっていた畑では、6時台から村の人たちが農作業。自分の3倍は
人生を過ごしていると思われる年の方達が、日中、陽が強くなっても手を止める気配もなく。
ついつい「あちー」と言ってしまう自分を反省。
1 一日目昼:沖縄そば/2 夜:もちきびご飯、サメのフライ、ゴーヤチャンプル、鰹のさっと煮、たこ唐揚げなど/3 二日目朝:さばフライと卵焼き/
4 昼:野菜炒め、ゆしどうふなど/5 夜:天ぷら盛合せ、鰹刺し身、煮もの、人参炊きなど/6 三日目朝:スパム揚げとオムレツ/7 食堂はこんな感じ
食事は、村の真ん中の「ふくぎ食堂」にて朝昼晩頂きました。渡名喜島では
泊まっている宿で3食頂くことが多いようです。村にはフェリーターミナル
以外に食堂もなさそう…。商店ではお弁当なども売ってませんでした。
ここでは渡名喜島産の野菜がごちそう。農薬を全く使っていないので、野菜
は島内で消費するだけで外にはほとんど流通していないそう。ふくぎ食堂で
は、島出身でオーナーの南風原さんの素朴な沖縄家庭料理を満喫。
初日の夜に食卓にサメが!なんでも
数日前に島で大規模なサメ駆除が行
われたそう。貴重なその味は、タラ
みたいにあっさりしてて美味。この
写真は南風原さんから頂きました。
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まるたけhome
古民家再生を含めた村おこし観光事業は、全国でも有数
の地域資源活用産業として認められているそうです。
人柄がにじみ出ている南風原さんのお話を伺えるのも、
楽しみのひとつ。夜、他の宿泊客の方とご一緒に連れて
行って頂いた展望台で見た満天の星空には本当に感激!