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その島の存在を知ったのは、ひとつの新聞記事。東京から那覇までの飛行時間と同じだけ、那覇からフェリーに乗ると着くという人口600人の島。

まだまだ暑さが残る沖縄の小さな島で、古民家に泊まりながらそばにあったのは青い海と空。何もしない何にもできない時間の中で考えたこと。

島に4軒ある民宿の中で、伝統的な赤瓦の古民家を再生して宿泊施設と

して提供している「ふくぎの宿」に宿泊しました。フクギ(福木)とは

渡名喜島のシンボル的な常緑樹で、いたるところに生えてました。

宿泊者は一組一家屋に泊まります。あるのは小さなブラウン管テレビと

ちゃぶ台のみ。鳥の声をBGMに読書も昼寝もはかどることうけあい。

築何十年の建物ですが、畳も張り替えられていて、離れのシャワーも、

トイレ(何故か男女別)も改装済みです。自然のど真ん中、蚊やアリに

も多く遭遇するので虫除けは必須ですが、秋の夜なら楽しめる虫の声。

建物が道より一段低くしてあるのが渡名喜流。台風に備えて防風の役目

があるようですが、 ふくぎの塀に囲まれて、島時間を体感できます。

私達の泊まった家の前に広がっていた畑では、6時台から村の人たちが農作業。自分の3倍は

人生を過ごしていると思われる年の方達が、日中、陽が強くなっても手を止める気配もなく。

ついつい「あちー」と言ってしまう自分を反省。