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合掌の宿『やまこし』shirakawa_2.html
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2008年の年末、 岐阜の実家に帰省するのにあわせて、昔から行きたかった白川郷へ。


いつもは名古屋経由で岐阜に向かうのだけど、白川郷は岐阜県でもずっと北。

東京からのアクセスで最適なのは、何をおいても高速バス。

新宿駅東口のバスセンターから濃飛バスで高松まで4時間半。片道6500円。

電車を乗りついでも、結局4時間半。しかも新幹線と特急指定運賃で14800円。

新宿から、寝て起きたら世界遺産。

バスに揺られて50分。

突然、眼下に広がった古い集落の風景に目を奪われていると、終点に到着。

バス停そばの白川郷観光協会にはコインロッカーもあり、入らない荷物は

中で預かってもらえます。


早速歩いて、集落へ。

雪が溶けかかっていたものの、屋根に積もった雪と空とのコントラストが

最高の風景。建物のたたずまいと同じくらい印象的だったのが、その山と

空。霞がかった山の表面と、時間で表情を変える空が幻想的で。

これが世界文化遺産なんだ。


バス停のある広場から、シャトルバスで展望台へ。

記念撮影の勧誘にめげずに撮ったトップ写真はまるでポストカード。

帰りは、徒歩でてくてく歩いて集落へ。

坂が急なので、雪ですべるのだけ注意すれば、余裕で歩けます。でも上り

はちょいと辛いかも…。


集落には、民宿やおみやげ物屋、飲食店に交じって、ここで生活を続ける

方達の普通の民家も。安産のお守りという「さるぼぼ」をお土産に買った

り、味はフツウだった飛騨牛コロッケなど食べ歩きしながら、のんびりと

散策して。


合掌造の中を見学できる、明善寺郷土館へ。

4階建てはゆうにあろうかというその建物、中の広さにもびっくり。昔は

何世代も、親戚のまた親戚も同居していたそう。ただ、家族という単位は

保たれていて、各家族のそれなりのプライベートスペースは守られていた

というから面白いな。

フォトジェニックな風景。

おまけのつぶやき。

岐阜みやげでオススメなのが、『清里パスカル』のトマトケチャップ

そのへんのケチャップとは、全然味が違います。そりゃもう驚く程。

そのまま食べても、料理に使っても実感できる味の違い。


白川郷とは直接関係なくて、本来は清里パスカルという道の宿の名物。

白川郷の吊り橋を渡ってすぐのお土産屋さんで再会して、驚喜して購入。

もし出会えたら是非。

年末年始に入ったその日は、8時発のバスは4台も。バスにはさるぼぼがペイントされていて、ちょっと可愛い。

諏訪湖PAで一度休憩して、13時半に高山バスセンターに到着。乗ってしまえば連れてってくれるので、 思っていたよりも随分楽で。


高山で白川郷行のバスに乗り換える。高山発13:50のバスに乗って、白川郷に到着したのが14:40。

最近開通した高速のお陰で、時間が随分短縮されたとか。

しかし、新宿〜高山間が6500円なのに対して、高山〜白川郷が2400円(往復4600円)。どういう了見かしら。

ただ、この集落にある他の合掌造は、二つ三つを除いてはそんなに大きな

建物はなくて。宿で聞いた話では、昔はこの地域の外側にも、規模も建物

も大きい集落が広がっていたけれども、村火事で消失してしまったそう。

他の集落の人達にしてみると、世界遺産に認定されたこの地域は「山あい

の小さい集落」との事だけど、村火事って大昔のハナシで…。

そういえば、集落のあちこちに見かけた消火用の水桶。

これからもずっと文化と歴史が続いていきますように。