まるたけスペシャル 「結婚」。結婚にまつわる準備もろもろ一年間のキロク〜にわかウェディングプランナー奮闘記
まるたけスペシャル 「結婚」。結婚にまつわる準備もろもろ一年間のキロク〜にわかウェディングプランナー奮闘記
結納品
結納品を探しに百貨店を探してみると、どこも大体一緒の品揃え。それならば
と見つけたのが、浅草は駒形の祝儀用品の老舗『宮原商店』。
その水引は、色も落ち着いていて繊細で。しかも、卸元なので、デパートより
も少しお買い得。正式の9品ではなく、略式の5品をお願いしました。
注文や引取も含めて、訪れたのは合計3回。その度に、まさに江戸っ子な語り口
の店主のおじさんが喋る喋る。水引は、結納後もお正月に飾ったりすると良い
よ、とのことで、早速次の年に実践。ちなみに、近くの鰻屋『色川』は美味!
結納は、元々は新郎側が新婦の家を訪ねたということもあり、
岐阜の主人の両親に足を運んでもらって、私の地元の横浜か
東京で行う事に。横浜のホテルや料亭などいくつか下見をして
いく中で、披露宴会場の壺中庵はどうだろうと思い立って。
披露宴の予行練習にもなっていいかも。
結果的に大正解。紅葉には少し早かったものの、庭園が見える
掘りごたつの和室にて、ゆったりゆっくりとりおこないました。
終わった後に挨拶に来た兄一家と一緒でも、充分ゆったり感の
あるお部屋で。お互いの家族とのいい顔合わせになって。
私達だけでなく、互いの家族にとっても、一度来た場所での
披露宴というのは、緊張感も少しやわらいだはずで。
結婚式の約半年前、披露宴と同じ会場にて結納を。
結納は、ひとつの区切りとしてしておきたくて。結納そのものは形式的なものかもしれないけれど、終えてみて
感じたのは、自信の精神的な区切りということ以上に、それにまつわることが、プラスに働いて。
いわゆる形式的な部分は簡略化して、結納金も仲人もなし。互いの家を行ったり来たりもせず、会場を借りて、
結納品と指輪、時計を取り交わした今どきの結納。ただ、イベントとして準備や手配をしたことで、式のプチ
予行練習にもなり、互いの家族が顔を合わせての食事は、関係が近くなるきっかけにもなって。
それにしても、さて結納とは何ぞや。デパートのブライダルサロンで色々と聞いてみる。そもそもの由来、地域
での違い、最近の傾向などなど…。ただ、両家ともこうでなきゃというのもなく、形式は関東式にして、できる
だけ略して行う事に。
記念の品
婚約指輪は、京都の工房が発祥のブランド『俄』にて。ウェディング情報誌か何か見ていて、直感で気に入って。
本店は、出町柳駅の賀茂川沿い。実際に行ってみると、偶然ふたりとも以前に来た事がある地域。縁を感じて、
お店は不思議と全く迷わず。
実際に指輪を選ぶときも、そもそも宝石ビギナー。石を買う、なんて初めての経験。クオリティや純度も、特に
こだわりもなく。後々手放すものではないし…。と言っても一生に一度のこと。即決なんてできず、何度か通う
うちに、主人の誕生日の並びと同じカラット数で、予算も大きさもイメージ通りの石が見つかって。デザインは、
石が一つだけの、「睡蓮」という名前のシンプルなデザインのものが気に入って。
京都の本店に行った後、実際に何度か通ったのは表参道の直営店。ただ、表参道店の店員の方に色々とお世話に
なったのにもかかわらず、新宿伊勢丹にて購入…。伊勢丹のブライダルクラブ特典で、割引が効く事が判明して。
お返しの腕時計を購入した高島屋にしても、ポイントやブライダルクラブなど、結構利用できるんです。元々の
分母が大きいので、助かりますよー。
こちらは当日のハナシ。着付けをしたのは八芳園の中の資生堂美容室。大安だったので、結婚式の列席者で
立て込んでいて。すごい数のお客さんと店員さんが、ひしめきあって着付けと髪型とメイクを仕上げていくの
だけど、手際がものすごくいい。今まで、色々なホテルや美容院で振袖を着付けてもらったのだけど、手際の
良さと着物の締まり具合はダントツ。(二番目は明治記念館かな)髪型も良くて。さすが。
あと、八芳園の敷地にいて感じた空気が心地よくて。八芳園って、本当にいわゆる結婚式場。今まで、こてこて
の結婚式場も、作られた感じでなんだかなぁなんて、少し斜に構えていたのだけど、そこに漂うお祝いモードは
やはり人を幸せにする。お客さんは殆ど、結婚式か結納か、何かのお祝いの席。着物を着ていたりドレスアップ
している人が、ホテルのロビーの比ではなく。ハレの雰囲気を感じながら、悪くないなぁなんて思ったのでした。
まぁこの日は自分が当事者だった、というのもきっとあるけれど(笑)