その島の存在を知ったのは、ひとつの新聞記事。東京から那覇までの飛行時間と同じだけ、那覇からフェリーに乗ると着くという人口600人の島。
まだまだ暑さが残る沖縄の小さな島で、古民家に泊まりながらそばにあったのは青い海と空。何もしない何にもできない時間の中で考えたこと。
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移動手段は沖縄から一日一便のフェリーのみ。何もないけれどあたたかい小さな島があることを教えてくれた
のは、7ヶ月前の新聞記事。島の名前も何度か忘れてしまいながら、その存在だけは色濃く頭から離れなくて。
気がつくと公共交通機関を駆使しながら、事前に調べた情報を元に貪欲に走り回っていることが多い私達の旅。
そんな都会的時間の感覚を連れて行ってはいけない気がしたこの島。何もしないでのんびり、と思う一方で未知
の島への好奇心もむくむく。ま、とりあえず行ってみないと始まらないと、買っちゃいました先得割引航空券。
那覇泊港から渡名喜島へのフェリーを調べてみると、8時半発の一日一便のみ。これは朝イチで羽田から
飛んでも間に合わないので、金曜の夜に那覇入り。安さで選んだ「ホテル法華クラブ新都心」のシングル
ルームは正直狭かったけれど(笑)、休むだけなら充分。というか、かりゆしがユニフォームのフロント
の雰囲気も対応もとっても良く、最上階の大浴場でゆったりもできて値段以上に大満足。ユニットバスで
ないだけで、ずいぶん気分が変わるものと実感…。
翌朝、泊港までのタクシーの中で、生粋の沖縄人という運転手のおじいさんが色々なハナシをしてくれて。
そのうえ飴とチョコまでおみやげに。そういえば那覇のバス停では、一発で旅行者とわかる格好の私達に、
一緒に待っていたおばちゃんがおもむろに黒糖飴をくれました。←いいオトナが「おなかすいたー」と、
ぼやいていたからかもしれませんが(涙)。なんだか暖かいものを感じてしまう沖縄ライフ。
2008年3月8日
日本経済新聞(朝刊)
那覇泊港ターミナル。
名は「とまりん」…。
「修学旅行おかえり
なさい」垂れ幕が。
のどかだなぁ。
朝ご飯はジューシー
おにぎり。2コ入で140円!
風がキモチいい!
…のは最初のうち。
実はかなり寒い。
渡名喜島に到着!!
渡名喜島へは、久米島行のフェリーに乗って途中下船。チケットは前日にフェリーターミナルで買いましたが、そんなに混むことはないので
当日で大丈夫だそう。ただ、この日は甲板の上に人がいっぱいで、椅子どころかベンチに座れるかどうか。どうも靴がアシックス、みたいな
お客さんが多いと思ったら、翌日が「久米島マラソン」。いいな走りたいなぁ(笑)しかし翌日気温が29度まで上がったので、マラソンには
酷暑だったと思います…。ちなみにやっぱり帰りのフェリーも混み混みでした…。
島が見えてきました。
2時間は短いようでいて、風が強くて揺れるフェリーの上では結構長いです。那覇から遠い離島は
数多くありますが、最西端の与那国島も飛行機なら1時間半。航路がなく、どうしても2時間確実
にかかるという点で、渡名喜島は那覇から「イチバン遠い島」なんだそう。不安な人は酔い止め薬
を飲むことをオススメします。ターミナルの売店でも往復分をバラで2錠100円で売ってますよー。