沖縄から一番「遠い」赤瓦の島へ。−渡名喜島旅行記−
まるたけ日本を歩こうシリーズ
2008.10.24-2008.10.27
まるたけ商会../mainoriginal/home.html
まるたけ日本を歩こうシリーズlistoriginal.html
まるたけ海外周遊シリーズ../oversea/list.html
 

その島の存在を知ったのは、ひとつの新聞記事。東京から那覇までの飛行時間と同じだけ、那覇からフェリーに乗ると着くという人口600人の島。

まだまだ暑さが残る沖縄の小さな島で、古民家に泊まりながらそばにあったのは青い海と空。何もしない何にもできない時間の中で考えたこと。

出会ったのは、 青い空と青い海、豊かな自然、 ふくぎの並木と白い砂の遊歩道、

赤瓦の民家、いくつかの民宿と3つの商店、ひとつの学校、そして、すれ違うと

必ず挨拶をして下さった村民の方達…。


渡名喜小中学校は生徒数が合わせて42名。島には高校がないので、本島の高校

などに進学するために中学卒業後は皆島を離れていくそう。フェリーターミナル

や食堂には、週刊の学校新聞が貼られていて。それもよく見ると、4月から各先生

の挨拶ページが何号にも渡って続いていたりのノンビリさ。ただ、明治22年開校

という歴史ある学校で、島出身のオトナは皆卒業生。子供達が村全体に守られて

いるように思えました。 ここにはお受験もいじめもないだろうなぁ。

その校舎はびっくりするくらい立派な建物。渡名喜島は、すぐとなりに米軍の

狙撃演習場の島があるので、公共物には国の援助などがあるそう。色々なところ

で絡み合ってくる歴史の一片を感じました…。

周囲12.5kmの島で。

しーさー

ぎゃらりー

左は島で戦前から続いているという朝起き会の看板。住民総出で、朝にお掃除をするんです。

村民の方の意識が高いのでしょう、村の道はゴミ一つなく、まるでディズニーランド。


月曜日の朝、ラジオ体操の音が終わったと思ったら、中学生の女の子が私達の家の前をほうき

で掃いてくれていました。挨拶したら、笑顔で挨拶し返してくれて。そうそう、この島では、

すれ違うと必ず笑顔で「こんにちは」と言ってくれるんです。そもそも町にあまり人も歩いて

いないので、ずっと外にいても一時間に一人すれ違うかくらいなのですが、小さいコドモも

おじいさんも黙ってすれ違うことなど皆無。こんなところで育ったら、東京は人がぎょうさん

いるのに、エライ冷たい街に感じてしまうかなぁ。

かの昔は「戸無島」と書いていたそう。島民の間では扉も鍵もなかったんでしょうね。


移動には、トヨタ製の一人乗りの可愛いバッテリーカーをレンタル。ふくぎの宿泊者は

1500円で24時間借りられます。自転車レンタルもありましたが、小さいながらも坂も

多いこの島ではバッテリーカーがラクチン。小さい頃に乗ったゴーカートのようですが

公道を走るので免許も必要。シンプルながらも本格的なので、童心に戻りつつもオトナ

のメカ心も刺激されて、とっても楽しい(笑)


25kmも出すと味わえる相当なスピード感。しかもガソリンがいらないエコ設計。

エンジン音もせず、発車の時はぴろぴろぴろ〜と京浜急行みたいな音が。我が家には

車はありませんが、近場に行くならこれで十分だなぁ。

バッテリカーと徒歩で島を隅から隅まで散策。何もせずずっとのんびり、となら

ないのは性格でしょうか(笑)

島は本当に自然が豊か。植物だけではなくて、色々な鳥が鳴いていて、虫も蝶も多いこと多いこと。一年分の蝶を3日で見た気がします。蝶に囲まれて歩くというのは、かなり楽園チック(笑)島出身の南風原さんに話したところ、そんなに多いですか?と。島では普通の光景なんでしょうね。


青い空と海と山の緑。白い砂浜と赤い瓦の屋根。綺麗な色で焼かれたシーサーが

見守っている島で、ゆったりと時間が過ぎて行ったのです〜。

渡名喜島ギャラリー
赤瓦の島へ
ふくぎの宿
「戸無島」と呼ばれるわけ
6時間那覇観光