今回の宿は、奥飛騨は新平湯温泉にある『松宝苑』。
古民家をそのまま利用したという建物に入ると、宿の方が元気よく迎えてくれました。
従業員の方は意外と若い人が多く、活気があってそれもまたいい雰囲気です。ロビーでまずひとやすみ。
黒豆茶と黒糖豆をサービスでいただいたのですが、これがとっても美味しくて。特に黒豆に大豆に黒糖を
まぶした『黒糖豆』が絶品。後を引く美味しさで、売店でまとめ買い(笑)
二部屋予約したのですが、(ちなみに4人で一部屋でも4人で二部屋でも、同料金です)それぞれ間取り
が微妙に違いました。いろりのある板敷き畳の和室の広さの割合が違っていたのですが、どちらにしても
広いです。ゆったり。お部屋には必要なものはすべて揃っていて、いろいろなところに見られる気配りも
心が和みます。電話機に敷いてある座布団、やっこの形に折られた宿の手ぬぐい、洗面用具やタオルを
入れる籠カバンなどなど。
せっかく温泉旅館に来たのだから、さっそく温泉に。24時間いつでも入れるので、私は4回入りました…。
お食事は夜が18時と朝が8時とで決まっているので、早めにお宿に入ると、夕食前と夕食後、朝食前にと、
チャンスはたくさん。朝お急ぎでなければ、朝食後も是非。内風呂と露天風呂、貸切家族風呂があります。
珍しいなと思ったのが、脱衣場と内風呂の仕切りがなくてオープンな構造なこと。
畳敷きの脱衣場にも、湯気がもこもこ広がっています。脱衣場とお風呂エリアって、普通は「違う世界」
だと感じるのですが、仕切られていないと、それはそれで不思議と照れの感覚をまったく感じないなぁと。
温泉からガラス窓を開けて脱衣場に入った瞬間って、衣類をつけていないことがイキナリ少数派になる
孤独感(笑)や、下界や日常生活に引き戻された感を味わうのですが、そのトーンダウンもなく(笑)
開放的でキモチが良かったです。
1 外観。バス停「福地温泉口」目の前で国道沿いなので、迷わず辿り着けます。建物は道よりもほんの少し高さ
がある場所にあります。
2 入り口です。
3 ロビーの二階に上がると、喫茶室もあるようです。
4 広がる中庭。お天気のいい日は、おもての椅子でのんびりしても。
5 食事所にあるおおきないろり。実際のお食事はそれぞれのテーブルでいただきます。
6 こちらはお部屋にあるいろり。炭と着火材、いろりの使い方を書いた説明書もあり、お好きなときに。
9月とはいえ、少し冷え込む飛騨でしたが、このおかげで暖房なしでも充分暖かく。
7 離れにあるお風呂です。大きな内風呂と露天風呂の他、貸切できる家族風呂もあります。離れまでは、
渡り廊下を歩いても、中庭も歩いても。夜はまた違う雰囲気になってステキです。